- 開催日時:令和6年2月19日 13:30~15:30
- 場所:徳島県総合福祉センター5階
- 講師:徳島市地域包括支援センター 三島智美/吉田まゆみ
会長挨拶
以前にも来ていただきましたがその時は保険制度のお話をしていただきました
今回は認知症についてのお話です。私たちが認知症にならないように、ということではなく、今回の講座を活かし、認知症になっている方のサポートができるようになるための勉強会です
吉田 まゆみ先生(看護師)から
地域包括支援センターとは
介護保険法に位置付けられた機関であり、高齢者がその人らしい生活ができるように様々な面から支援を受けられる相談窓口です
できることとして、健康や介護、認知症の事、近所高齢者の事などがあります
「認知症サポーター養成講座」は出前講座が多く、銀行や学校等 様々なところで行っています
認知症とは
誰にでも起こりうる脳の病気です。そのことで色々な症状が出てきます。原因となる病気を紹介して頂きました。アルツハイマー型認知症等
≪認知機能障害として≫
1.物忘れ(認知症との違い)
物忘れ:何かのきっかけが有れば思い出す
認知症:出来事そのものを忘れ、物事の自覚がない
2.失見当識
今いつなのか、場所、時間、人がわからなくなる
3.理解、判断力の障害
4.実行機能障害
計画を立てて段取りをするのが難しくなる
≪行動・心理症状(BPSD)として≫
認知症で起きやすい症状(その人に合わせた対応が大事)
1.被害妄想(物盗られ妄想)
対応としては、「否定しない」
本人と一緒に探すことも大事、話題を変える
→ 重くなると専門家に相談することも大切
2.歩き回る、道に迷う
本人は目的があって出かけています
その人の行動の原因や背景を考えて対応し、不安を取り除くこと。周囲の見守りが大切です
他にもイライラ、興奮、不潔行為等があります
本人の声に耳を傾け、背景要因を探すことが大切です
認知症の現れ方は十人十色。治療によっては改善できるものも少なくありません。原因に応じての治療、早めの受診が大切です
三島 智美先生(社会福祉士介護支援専門員)から
認知症サポーターとは
特別なことをする人ではなく、偏見を持たず認知症やその家族に対して温かい目で見守る応援者です
認知症とは脳の障害で起こる病気、それによって症状が現れる。病気を知ることが大切です
ビデオを見ながら、「接し方の悪い対応」→では、それをどのよううにしたら良いのか勉強しました
今まで出来ていた事ができなくなる。一番心配しているのは本人‼
認知症かも?と思ったときに周囲の人の手助けがあると安心して生活ができます
認知症の方への声掛けの仕方や家族に対する対応も学びました
(認知症の方からのメッセージ「誰でもが通る道ですよ‼」の言葉が印象的でした)
認知症サポートキャラバンメイトの説明もあり、オレンジリングをいただきました
認知症予防について
年を取るほど認知症になりやすい
認知症になるのを遅らせ、なっても進行を緩やかにすることができます
認知症になりにくい生活習慣として
- 食生活
- 水分摂取
- 運動習慣
- 知的行動習慣
- コミュニケーション
- 睡眠習慣
脳を鍛えるトレーニングとして
- エピソード記憶(昨日の夕食は?)
- 注意分割機能トレーニング(一度に何種類かのお料理を作る)
- 計画力トレーニング(旅行等の段取り、実行する能力)等があげられます
認知症当事者から
認知症当事者から、暮らしの中で「何かおかしい?」と思いながら診断を受け、認知症であるとわかった時に戸惑い、ショックを受けたこと
認知症予防は特別なことではありません。無理のない範囲で取り入れ、自分らしく生きることが大切です
誰にでも起こりうる病気‼ 自分らしく生きる、そのための相談窓口として地域包括支援センターがあります
「認知症初期集中支援チーム」は、家族からの相談を受け、自立生活のサポートを行います。早期発見し、早い段階で治療を受け、一人で悩まず相談してほしいです
結び
超高齢化社会になり認知症の方も増えてきています
今日学んだことを生かし、地域での見守りなど、希望をもって暮らせる共生の社会になってほしいと思います
お礼
高齢化社会、私の周りにも認知症が進んで施設に・・・という話も聞きます。誰もがなるかもしれない認知症!
先ずは自分がならないように予防をし、ご家族の話し相手になれればよいなと思います
本日の参加者154名
本日はありがとうございました
次回予定
日時:令和6年3月18日(月)
会場:徳島県立総合福祉センター5階ホール
映画:『はるかなる山の呼び声』
たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています
写真:32期常陸 記:33期御堂