- 開催日
令和4年1月17日(月)
10時~ - 場所
徳島県立総合福祉センター
5階ホール - 講師
- 徳島県未来創生文化部ダイバーシティ推進課
ボーンザック ニコ - 新体操指導員
ドロガノワ ナタリア
- 徳島県未来創生文化部ダイバーシティ推進課
『在日ドイツ人の視点から見た日本』
―日本に来て感じた母国の習慣との違いと共通点―
講師:徳島県未来創生文化部ダイバーシティ推進課
ボーンザック ニコ
講師プロフィール紹介
- 2013年1月
ハンブルク大学 人文学部 日本語専攻 学士 - 2016年3月
筑波大学 国際地域研究専攻 修士 - 2017年1月
ボン大学 哲学部 日本・韓国学科 日本語TEACH専攻 - 2016年3月~2018年7月
大阪で勤務 - 2018年7月
徳島県未来創生文化部ダイバーシティ推進課で国際交流員として勤務
講話内容
自己紹介
- 氏名
ボーンザック ニコさん - 出身
ドイツ・ニーダーザクセン州 - 趣味
音楽(ドラム)、旅行 - 学歴
ハンブルク大学・ボン大学・筑波大学
1.ドイツの紹介
(1)概要
- 首都:ベルリン
- 国章:黒い鷲
- 人口:約8300万人
- 総面積:35万7386㎢
欧州大陸における政治的・経済的な主要国で、人口は約8300万人で欧州連合において最大である。限定的主権を有する16の州によって構成され、9か国との国境を接している。
(2)自然
国土の33%が森林であり北海道に似ている。
ツークシュピッツェ山は標高2.962mの高い山で、色々な動物がいる。
また農業も盛んです。
(3)建物街並み
ドイツにはお城が約25,000棟
1261年に建てられた木組みの家などがあり、地域の伝統文化によって建築技法も違います。
(4)食べ物
代表的な食べ物としてはソーセージがありその種類は約1500にもおよぶ。
その他ビールは有名です。じゃがいもなども特産品である。
(5)その他文化
音楽(ベートーベン他)
詩人と哲学の国
2.日本に来て感じた母国の習慣との違い
(1)就職
- 日本
年功序列、新卒採用(在学中に就職活動する) - ドイツ
実力主義、就職(留学する人が多く卒業してから就職先を決める。)
(2)コミュニケーション
- 日本
空気を読む。本音と建て前 - ドイツ
討論をして合理的に解決
3.日本に来て感じた母国の習慣との共通点
(1)ルールを守る
- 交通機関は秩序正しく運航している。
- 待ち合わせは時間厳守する。
(約束時間は日本では10分ぐらい前、ドイツは丁度に来る)
4.面白いと思った違い
- 「お誕生日おめでとう」を前日に言われると、ドイツでは不幸になるといわれている。
- 日本では人前で鼻をかむのは失礼とされている。
- ドイツでは鼻をすするのが失礼で、鼻をかむのは大丈夫である。
- ドイツでは食べ物を残すと天気が悪くなるといわれている。
『ロシアについて話す』
講師:新体操指導員
ドロガノワ ナタリア
講師プロフィール紹介
- 小・中・高(7才~17才)
新体操の選手として活躍 - 1986-1990年ロシア・ベルゴード大学卒業
- 2000年から徳島在住
- 2005年から小松島市のビクトリア新体操クラブで指導
講話内容
自己紹介
母国の帰る際は徳島空港→羽田空港→モスクワ空港→ベルゴロド(列車12時間700Km)
ウクライナに接してる町で、海がめずらしく年に一度バカンスで海を見に行くのが楽しみだったそうです。
日本人にとってロシア語の発音は難しい、ロシア人にとって漢字が難しく書道を通して勉強されています。
ロシアと日本の違い
(1)ロシアの学校
- 9月から新学期
- 科目は同じ
- 昼食は食堂
- お掃除当番は無い。
- 消しゴムは使わない(言葉も文字も一度出したら消せないという感覚)
(2)生活
- 海の幸・野菜・など自然の食べ物が多い安心安全である。
- ロシアでは大皿出だし小皿で取り分ける。
- ロシアでは時間は守らない(約束時間乗り物は時間通りに来ない)
- 仕事は最後まで出来なかったら時間が来ても終わらない。
(3)環境
ロシアは寒い国だと思われている、でもロシアは広いので寒い地域から暖かい地域まである。(寒い地域でもセントラルヒーティングなので暖かい。)
(4)スポーツ
新体操でオリンピックに出た経験をいかし、徳島の子供たちに指導している。また徳島の子供達を連れてロシアを訪問している。
(5)面白いと思った違い
- 泥棒は下着とコートを干しているとロシアでは高いものを取る。下着泥棒のニュースは聞いたことがない。
- 日本のように財布などの落し物は警察に絶対届かない。
「日本に来て感じた母国の習慣との違いと共通点」と「ロシアについて」楽しくお話しいただきました。日本の最初の印象は礼儀正しく清潔、特にトイレが綺麗、規律正しい、食べ物では日本料理がおいしいと感じられたようです。このように日本・ドイツ・ロシア、それぞれの国民性の違いや生活習慣の違いを伺いました。有難ございました。
本日の参加者は84名でした。
次回の講話
次回の講話は令和4年2月14日
映画鑑賞『鉄道員(ぽっぽや)』
大勢のご参加をお待ちしています。
日時:令和4年2月14日(月)
10:00~12:00
場所:総合福祉センター5階 ホール
写真:32期 常陸
記:31期 蔭山