『大塚国際美術館の楽しみ方パート2』

2025.10.27

日時 2025年10月27日(月)13:30~15:30
講師 大塚国際美術館ボランティアガイド 庄野 久美 氏

大塚国際美術館

設立 1998年3月21日

概要 地下3階から地上2階(一部屋外)の展示室

特色 世界各地で展示されている名画を陶板によって制作した展示

講演内容

<講演のレジュメ>

〇美術館の成り立ち、概要

〇作品の紹介

 ・ゴッホなど

 ・見ごたえのある歴史画

 ・美しい女性の肖像画

設立の経緯

国立公園内に大塚国際美術館を建てるにあたり、高さ制限があり、山を削りました。敷地面積は約9,000坪です。開館の翌月には、鳴門海峡大橋が隣接して完成しています。

美術館の成り立ち、概要

美術館では48名のボランティアガイドが日々勉強しながら、ガイド能力の向上を目指しています。テレビで林修氏の「今でしょ」では、勉強になる日本の博物館・美術館で全国第2位となっています。 美術館単独では1位です。現在、26ヵ国の作品(陶板画)が1,093点展示されています。

展示品の説明等

古代アレキサンダー大王のモザイク画(BC100年ごろ)。中世のモザイク画は、5世紀から15世紀までの1,000年間で、色ガラスや金で作られていますが、表情、丸みや奥行きがありません。中世の終わりには、表情も奥行きも丸みも無いけれど、少し写実的な個所が出てきます。ルネサンスには着物のひだ等が描かれ、陰影法や遠近法が取り入れられてきます。バロック時代は、光と影によるドラマチックな手法が用いられています。

近代画はロマン主義・写実主義。印象派は見たままの温かみのある絵。後期印象派は一つの絵の中に、いろいろな角度から見た絵を描く。ピカソなどに繋がっていきます。

〇作品の紹介

・ゴッホは7つのひまわり(花びんに活けたひまわり)を描きました。最初の4点のひまわりは、ゴーギャンが来るよろこびと歓喜に満ちたひまわり。後の3点はゴーギャンが去った後のひまわりだそうです。中には消失などで現存しない作品も復元展示されています。

・システィーナ礼拝堂の最後の審判、ビーテル・パウル・リュベンスのキリスト昇架、ゴッホのジャガイモを食べる人々などの説明がありました。

【システィーナ礼拝堂を模した空間】

・皇帝ナポレオンⅠ世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠。マリード・メディシスの戴冠式。カルロス4世の家族。ディエゴ・ベラスケスのラス・メ二ーナスなどの説明がありました。

・ジャン・オノレ・フラゴナールのブランコ。エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの画家と娘。モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥールのポンパドゥール夫人・3部作、ブージヴァルのダンス、都会のダンス、田舎のダンスなどの説明がありました。

講義室の壁際には参考展示がされました。
参加者の受講風景です。

参加

 今回も多くの会員に参加いただきました。

追記

美術館の成り立ち、作品の紹介(特にゴッホの紹介)、見応えのある歴史画等について講演して下さいました。それぞれの作品の意義や歴史的背景など、聞かなければ知ることのできない目から鱗のお話を沢山聞かせて頂きました。今回は好評に付き、パート2を拝聴いたしましたが、出来得るなら続パート3もお願いしたい思いです。

     写真  32期 常 陸 章

     記   39期 赤澤 栄子

40期 小泉 孝子

💛次回のご案内

『文化祭(長寿祝い)』芸能アトラクション発表

日程 令和7年11月4日(火)

  受付12:00 開会13:00 開演14:00

場所 あわぎんホール1階大ホール(徳島市藍場町)

※ たくさんの方のお祝いとご参加をお待ちしております。