- 開催日
令和4年4月18日(月)
10時~ - 場所
徳島県立総合福祉センター
5階ホール - 講師
徳島文理大学大学院
西川政善(にしかわ まさよし)教授
講師プロフィール紹介
- 昭和17年
小松島に生まれ、小松島高校普通科卒。中央大学法学部政治・法律両学科卒業後国会議員秘書 - 昭和46年
小松島市議当選(28歳)議会運営委員長など - 昭和50年
徳島県議当選(32歳)同和対策委員長、畜産振興議員連盟幹事長 - 平成元年
小松島市長当選(46歳)以降四期連続当選 - 平成17年
早稲田大学マニフェスト研究所客員研究員、徳島県協力隊を育てる会会長、協力隊を育てる会参与、徳島県選挙管理委員会委員長など
現在は徳島文理大学大学院総合政策研究科教授、日本計画行政学会評議員、中央大学協議員などお忙しいなか数多くの著書の出版もされております。
その中から一部をご紹介致します。
「日本のおやじ」・「躍進への提言」・「やっぱり教育」・「回想&展望∞1942~2025∞」・「外から見る明治維新150年―近・現代日本の3革命とパラダイム(枠組み)転換―」など現在は「自治随想、水辺への誘い」を執筆中です。
講話内容
1.近代日本の3つの改革
- 第1の改革は明治維新。約3万人の犠牲者を出した内戦であった。その後明治4年には 廃藩置県を実施して全国の藩を3府と302県(のちに72県)を置き中央集権的統一国家を樹立。君主制の明治憲法下で農村型社会を構築。
- 第2の改革は戦後において豊かな都市型社会への移行。中央政府主導(中央集権)の民主主義。世界2位の経済大国になった。しかしバブル崩壊後地方分権の検討開始。
- 第3の分権改革は成熟社会となり地方分権型社会への移行。自治体主導(地方分権)の民主主義
2.余剰幻想にとらわれない
「まだまだ日本も捨てたものでない」・「なんとかなるのでないか?」など余剰幻想を持たない。
地域の特徴を生かした新たな改革で地域が元気になると国も元気になるとの熱い思いで小松島市議、県議会議員、小松島市長と精力的にご活躍。現地・現場での対応は中央官僚では対応できないことが多く、地域の政治の重要性を訴える。
3.海部俊樹第76代総理の教え
令和4年1月9日お亡くなりになった海部元総理との思い出話の数々をお話し頂きました。
中央大学法学部 辞達学会(雄弁部)には、伝統と実績を受け継いだ海部先輩世代から私たちの世代へ、そして現世代へと受け継がれている。
「弁論原稿は足で書け」・「口先だけでは駄目」・「辞(ことば)は相手に伝わってこそ意義がある」など今でも鮮明に覚えている。
裏話で海部元総理は学費値上げ反対の学生運動の先頭に立っていた。
編入学で早稲田大学法学部3回生と雄弁会に転じた後も中央大学 辞達学会との繋がりを保ち続けていた。
海部総理時代には「小松島名物 竹ちくわ」・「滝のやきもち」など持参で訪問、何時もの笑顔で迎えられた。そして市長時代の西川先生に「物事は国より先にまず現場に起こる。それに対応するのは市長を先頭に、そこに住む人々だ。1分の1の世界での判断、決断の大切さ、やるべきことはきりがない、しかも先ず自分からなんだ」と海部元総理の言葉。
「地元愛知県と同じくらい徳島好きや」、「三木先生の地元やから?」、「それもあるけど、(かいふ)と読んでくれるのは徳島の人だけ」「海部郡があるからだと種明かし」
海部元総理との微笑ましいエピソードを披露して頂きました。
お礼の言葉
お忙しいなか西川先生有難うございました。
遠い世界の政治の世界を身近に受け止めることができました。先生の卓越した話し方で私たちの心に響きました。これから余剰幻想にとらわれず下から上へと、下の存在の私たちも、下から支えてまいります。ご指導宜しくお願い致します。
今回の講話の参加者は124名、楽しく有意義な御講話でした。
先着80名様に「外から見る明治維新150年―近・現代日本の3革命とパラダイム(枠組み)転換―」他先生の著書をいただきました。有難うございました。
次回講話
- 開催日
令和4年5月6日(金)
10時~ - 場所
徳島県立総合福祉センター
5階ホール - 講師
徳島大学副理事
田中俊夫先生
多勢のご参加をお待ちしております。
写真:32期 常陸
記:31期 蔭山