- 開催日
令和4年5月6日(金)
10時~12時 - 場所
徳島県立総合福祉センター
5階ホール - 講師
徳島大学 人と地域共創センター
田中 俊夫 先生
講師プロフィール紹介
- 昭和59年
岡山大学教育学部卒業 - 昭和61年
岡山大学大学院教育学研究科修 - 平成 5年
徳島大学 大学開放実践センター講師 - 平成18年
徳島大学 大学開放実践センター教授 - 令和 2年
徳島大学 人と地域共創センター長
講話内容
十少十多の健康訓(二木健三先生)
食うこと少なくして噛むことを多くせよ。
乗ること少なくして歩くことを多くせよ。
着ること少なくして浴びることを多くせよ。
悶ゆること少なくして働くことを多くせよ。
怠けること少なくして学ぶことを多くせよ。
語ること少なくして聞くことを多くせよ。
怒ること少なくして笑うことを多くせよ。
言うこと少なくして行うことを多くせよ。
取ること少なくして与えることを多くせよ。
責めること少なくして誉めることを多くせよ。
1.運動不足は様々な疾患の重要要因
肥満・糖尿病・高血圧・心疾患・がん・更年期障害・うつ・認知症・足腰老化・肩こり腰痛など
2.我が国におけるリスク要因別の関連死亡者数
1位:喫煙
2位:高血圧
3位:運動不足
3.健康寿命とは
寝たきりや認知症になることなく、また、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間です。
健康寿命を延ばすためには(1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後に薬)
メタボシンドロームの予防(心筋梗塞や脳卒中で倒れない)
「有酸素運動」で生活習慣病を予防(1日の歩数、女性8000歩、男性9000歩目標)
4.高齢者に起こるロコモとフレイル、サルコペニア予防(高齢者も筋力は向上する)
筋力トレーニング、バランス機能、筋肉の柔軟性の向上
フレイルとは
要介護の前段階として位置づけられるが、改善も可能な状態
身体面だけでなく社会面や心理面も含めた「高齢者の虚弱」な状態の事
ロコモシンドロームとは
運動器の機能低下がみられる状態の事
サルコペニアとは
筋肉量の減少が進む、身体機能(体力)が低下した状態の事
脳の老化予防(認知症にならない)
65歳以上の1740人の6.2年の追跡調査により、週3回以上定期的に運動している人は認知症になるリスクが38%減少していた。
筋力トレーニングのポイント
運動によって効果が異なる
- 筋持久力
ジョギングやウオーキングは赤筋を強化(長時間運動ができるようになる) - 筋力
筋力トレーニングは白筋を強化(関節障害の予防に役立つ)
重点的に鍛える部位
下半身・体幹
強度・回数・頻度
10~20回(筋肉にだるさを感じるまで)反復、1~3セット回数や時間を増やすよりも、短時間で「ひと頑張り」週2回以上実施、軽めの筋トレなら毎日でも可
注意点
呼吸を止めず、鍛えている筋肉を意識する。
5.高齢者の運動実施のポイント(ちょっとひと頑張りとラバランス良く)
バリアフリーよりバリアアリー
障害を取り除くことでかえって、運動機能が低下したり症状が重くなる場合がある。
人が体を動かすことを「身体活動」と言う
- 生活活動
日常生活を営む上で必要な労働や家事に伴う活動 - 運動
健康増進や体力向上、楽しみなどの意図をもって、計画的に行われる活動
※1日20分程度の身体活動では死亡率が高い。3時間以上になるとまた高くなるので運動しすぎも注意が必要です。
最後にロコチェック・サルコペニアチェック(指輪っかテスト)など生活の中で体力の衰えを早くキャッチできるテストを教えて頂きました。そして改善する為のかんたん筋トレ「いすスクワット」など全員で体を動かし最後に阿波踊り体操をしました。
【膝上げて、腰さげて、健康寿命を延ばしましょう~ 踊らな そんそん!】
健康川柳コンテスト優秀賞
「貯筋して 元気という利子 ついてくる」
本日の田中先生の御講話で上手に運動を取り入れて健康寿命を延ばす努力をしたいと思います。
有意義な2時間、有難うございました。
今回の参加者125名
次回講話
令和4年6月20日(月)
映画鑑賞『いのちの停車場』
主演:吉永小百合
皆さんのご参加をお待ちしています。
写真32期:常陸
記31期:蔭山