講話『徳島におけるキリシタン 取り締まりについて』-江戸から明治にかけてー

2023.05.16

開催日時:令和5年5月8日(月)1時30分~

場所:徳島県立総合福祉センター5階ホール

講師:板東 英雄

講師プロフィール

昭和48年 四国学院大学卒業

昭和61年 鳴門教育大大学院卒業

昭和50年より平成23年まで高校で勤務

平成23年より県立文書館・市史編纂委員として勤務

現在に至る

会長挨拶

本日はお忙しい中、講話に参加いただきありがとうございます。

コロナも5月8日より5類に引き下げられ、マスクなどの規制が緩和されました。後は自己責任ということになりますが、無理のない感染予防をお願いいたします。

今日の講義はキリシタンについてですが、徳島でキリスト教信者がいて弾圧があったことなどは、知らなかったので楽しみです。

講話内容

はじめに

キリシタンへの驚くべき取り扱い

-転びキリシタン東意の子・弥兵衛―

  1. スライドで見る南蛮貿易&キリスト教

・神戸市立博物館所蔵の狩野派により描かれた屏風

南蛮船来航、貿易、宣教師が描かれている

・朱印船・・南蛮貿易、日本人海外へ

・江戸時代・秀吉のキリシタン禁止令

・島原の乱・・天草四郎、陣中旗

・キリシタン取り締まり…踏み絵図(長崎中心)・・宗門改め

・キリシタン禁制の札

2.徳島とキリスト教との出会い・発展・取り締まり

・徳島とキリシタンとの出会い

 ・・徳島県歴史写真集に37番目の教会が徳島にあるとのこと

・家政キリシタン説について・・宣教師による母国への都合の良い報告ではないか・・あやうい資料

3.徳島藩の禁制政策の展開

・慶長17年(1612)三月、公儀禁教令(「阿淡年表秘録」)

・島原の乱と徳島藩・・・陣立てはしたが出陣はしなかった

・駅路寺への御触れ、宗門改め帳の作成、御番所での対策、高札、藩独自の褒賞制など

・「吉利支丹出申之覚」・県下の「(転)キリシタン・類族一覧表」

4.キリシタン類族の取り扱い

・明暦二年(1656)八月 覚―家老から町奉行へー(「蜂須賀家文書」)

・讃岐へ渡ったキリシタン・道無

・東意親族

・大津古主膳類族

お礼の言葉

本日は貴重なお話をありがとうございました。

徳島でキリシタン弾圧があった、ということは全く知らないことだったので驚きました。

また、機会がありましたら勉強したいと思います。

本当にありがとうございました。

次回のお知らせ

日時:5月17日(水)1:30~

会場:あわぎんホール1階大ホール

令和5年度徳島県シルバー大学校徳島校OB会総会を開催いたします。

大勢のご参加をお待ちしています。

写真:32期常陸 記:38期 佐々木